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たいち

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【経歴】青山学院大学→新卒でITコンサルティング企業に入社→4年3ヶ月働く→健康的な生活を追求するために退職→現在はフリーのSEとして活動中です

科学的に正しい脂質のとり方!健康のためにはオメガ3とオメガ6の比率が重要

健康的な脂質のとりかた
この記事で解決できること
  • 健康のためにオメガ3・オメガ6をどのくらいとればいいんだろう?
  • 食品ごとの具体的なオメガ3・オメガ6量が知りたい!

お菓子やファストフードなど、加工食品いっぱいの現代食はオメガ3であふれかえっています。

何も意識せずに食事をすれば、オメガ3過剰になるのは確実。オメガ3のとりすぎは慢性炎症につながり、あっという間に病気や老化を引き起こしかねません…

そこで今回はさまざまな研究や本、公的機関のデータをもとに

  • オメガ3・オメガ6のバランスが健康に重要な理由
  • 目指すべきオメガ3・オメガ6の摂取比率
  • 加工食品や調理油、肉、魚、卵に含まれるオメガ3とオメガ6の量

を解説します。

この記事で、脂質はどんな食品からどれくらいをとるのが健康的にベストなのかがわかりますよ。いつまでも万全の体調を保つための、科学的に正しいオメガ3とオメガ6のとり方知っておきましょう。

目次

健康のためにはオメガ3・オメガ6どちらも必要

オメガ3、オメガ6食品

最近はよく
「魚のオメガ3は健康に良い!」
「植物油のオメガ6は体に悪い!」
みたいなことが言われます。でもこれは半分合っていて半分間違いです。

重要なのはオメガ3とオメガ6をバランス良くとること。なぜならオメガ3もオメガ6も体内で合成できない必須脂肪酸だからです。

りゅう師
ここからなぜオメガ3とオメガ6のバランスが健康に重要なのかを解説するぞい!

オメガ3・6のはたらきは正反対

オメガ3とオメガ6の正反対のはたらき

オメガ3とオメガ6は人体のさまざまな機能に関係します。

2017年のレビュー論文(※1)によると、オメガ3・6は炎症、血液、血管に関して正反対のはたらきをもちます。

オメガ3オメガ6
炎症をおさえる炎症を促進
血液をサラサラに血液を固める
血管拡張血管収縮

オメガ3ばかりとってオメガ6が不足すると、たとえば鼻血のときにいつまでも血が固まらず永遠に出血し続けます。実際アザラシなどの海獣肉や魚からオメガ3を大量にとっているイヌイットは、鼻血が3日間止まらないこともあるそう。

逆にオメガ6が多すぎれば慢性炎症が起こり、さまざまな病気や老化につながるのです。

マナト
正反対のはたらきをもつから、オメガ3とオメガ6をバランスよくとるのが重要なんだね

目指すべきオメガ3・6比率の目安は1:5、理想は1:2

オメガ3とオメガ6はバランスよくとるのが大事だとわかったところで、具体的にどのくらいとればいいかを説明します。

厚生労働省基準でオメガ3・6比率の目安はおよそ1:5

日本人のオメガ3、オメガ6摂取基準

出典:日本人の食事摂取基準(2020年版)

↑は厚生労働省が発表する日本人の食事摂取基準(2020年版)の一部。オメガ3とオメガ6の1日あたり摂取量の目安が書いてあります。

これを見るとオメガ3:オメガ6はだいたい1:5の比率でとるのが良さそうです。ただ、人間の体は本来狩猟採集食に適応しています。なので健康寿命を伸ばすには、オメガ6の割合をもっと減らす必要があります。

人類学的に日本人理想のオメガ3・6比率は1:2

伝統的な食生活

食生活と身体の退化」という本に、産業革命前と同じような食生活をおくる人々のオメガ3・6比率が書いてあります。

分類メインの脂質オメガ3:オメガ6
狩猟採集民族陸上動物2:1〜4:1
太平洋諸島の人々ココナッツと魚1:2
イヌイットなど太平洋岸のアメリカ人アザラシやイルカなどの海獣、魚1:4
アルプス山脈高地の人々牛や豚、羊などの畜産動物、乳製品1:1〜2:1
ヨーロッパ諸島の人々魚と穀物1:2

この表を見ると、島国である日本人本来の食生活に近いのはヨーロッパ諸島の人々です。なので理想的にはオメガ3・6比率を1:2にしたいところですね。

現代人のオメガ3・6比率は1:15

加工食品

現状では日本人を含め、現代人はオメガ6をとりすぎています。

2006年の栄養学研究(※2)によれば、一般的な欧米人のオメガ3・オメガ6摂取比率は1:15だそうです。体内が炎症で大火事になってしまいますね。

マナト
加工食品が増えた現代は、オメガ6摂取量がもっと増えているかも…

食の欧米化が進む日本人もオメガ6過剰になっているのは間違いありません。これから紹介する食品ごとのオメガ3・オメガ6量を見ても、日本の食事がオメガ6をとりすぎだとわかるはずです。

食品ごとのオメガ3・オメガ6量

具体的な食品ごとに含まれるオメガ3・オメガ6の量を書いていきます。

加工食品はオメガ6まみれ

マヨネーズの油

隠れ油という大問題」という本に、加工食品ごとの脂質量がのっています。その中から有名食品を脂質割合が高い順にまとめた表が↓です。

食品名内容量
(g)
脂質量
(g)
きのこの山6325.2
カルビーポテトチップスうすしお味8530.6
明治ミルクチョコレート5017.4
ハウスバーモントカレー甘口23081.6
ロッテ チョコパイ(1個)329.7
カロリーメイト チーズ味(1本)205.6
日清カップヌードル7715.2
明治エッセルスーパーカップ バニラ20023.5
プッチンプリン(1個)674.7
セブンイレブン メロンパン989.8
味の素冷凍ギョーザ(1個)252.1
ミニストップ唐揚げ弁当41833.4
山崎ランチパック ツナマヨ1108.8

ぼくたちがふだん食べる加工食品が油まみれだとよくわかりますね。脂質割合1位、きのこの山にいたっては内容量の40%が油です。

そして表の食品の脂質にオメガ3はほとんど含まれていません。なぜならオメガ3は魚や高価なアマニ油、エゴマ油以外にはほんの少ししか入っていないからです。

マナト
加工食品を食べたら、オメガ3・6比率1:2はとても達成できないね

ちなみに日本では加工食品に植物油の内容を表示する義務がありません。だから原材料を見ると「植物油脂」としか書いていないのです。

調理油のオメガ3・オメガ6量

調理油

↓の表は文部科学省の食品成分データベースから100gあたりオメガ6量が少ない順に調理油を並べたものです。

調理油名オメガ3(g)オメガ6(g)
ココナッツオイル01.53
バター0.281.86
牛脂0.173.44
オリーブオイル0.66.64
ラード0.469.35
パーム油0.198.97
ショートニング0.9910.57
マーガリン1.8711.81
エゴマ油58.3112.29
アマニ油56.6314.5
菜種油7.5218.59
調合油(サラダ油)6.8134.13
ごま油0.3140.88
大豆油6.149.67
コーン油0.7650.82
ヒマワリ油0.4357.51

加工食品のところで書いたとおり、ほとんどの調理油はオメガ3よりオメガ6の量が圧倒的に多いです。

オメガ3はアマニ油・エゴマ油より魚からとるべき

オメガ3脂肪酸
マナト
アマニ・エゴマ油ならオメガ3がいっぱい含まれているから、魚を食べなくてもオメガ3・6バランスがとれそう!
りゅう師
健康に気を使うなら魚を食べたほうが良いぞ

オメガ3をさらに分類すると

  • アマニ油、エゴマ油に多く含まれるαリノレン酸
  • 魚に多く含まれるEPA、DHA

にわかれます。

実はこのアマニ油・エゴマ油が多く含むαリノレン酸は、体内の炎症をおさえる効果がないどころか炎症を増やす可能性が研究で指摘されています。

具体的には、2018年のαリノレン酸と炎症に関する過去25件の研究を調べたメタ分析(※3)で

  • 食事でとるαリノレン酸に有意な体内の炎症レベル低下効果はなし
  • 健常者が食事のαリノレン酸量を増やすと、体内のCRP濃度(炎症指標の1つ)が上昇する傾向がある

という結果が出たのです。

メタ分析:同じテーマの複数研究を統計的に分析する信頼性の高い研究方法

有意:結果が偶然による誤差ではなく、統計的に意味があること

脂質のカロリーは全栄養素(タンパク質や糖質など)の中でもトップクラス。だからαリノレン酸(脂質)をとりすぎると肥満や内臓脂肪につながり、炎症が増えるのかもしれません。

さらに1998年の研究(※4)によれば、人は体内でαリノレン酸をEPA・DHAに変換して使います。そのときのαリノレン酸からEPA・DHAへの変換率は

  • EPA:6%
  • DHA:3.8%

だそうです。

りゅう師
DHA・EPAに変換されなかったαリノレン酸は、身体活動のエネルギー源として使われるのじゃ
マナト
アマニ油から100gのオメガ3をとっても、体内でオメガ3として残るのはたった9.8gってことだね

ぼくはアマニ油を毎日とっていましたが、この2つの研究を知ってやめました。

オメガ3を魚からとるべき2つの理由
  • メタ分析でアマニ油・エゴマ油が含むオメガ3(αリノレン酸)には炎症防止効果がないどころか、炎症を増やす可能性が指摘
  • アマニ油・エゴマ油からαリノレン酸をとっても、体内ではEPA・DHAに変換される。その変換率はたった9.8%

健康料理におすすめの調理油

健康な調理油

健康に気をつかうなら、調理油はオメガ6が少ない以下のいずれかがおすすめです。

健康に良い調理油
  • ココナッツオイル
  • バター
  • 牛脂
  • オリーブオイル

ぼくはオリーブオイルの中でも健康効果が高いエクストラバージンオリーブオイル↓を愛用しています。

Amazonと楽天市場で値段は同じなので、ポイントが多く付く楽天がおすすめ。2本以上買えば送料無料にもなります。

オリーブオイルの健康効果は以下の記事で解説しているので、参考にしてください。

» オリーブオイルの健康効果3つ!15個の研究をもとにわかりやすく解説

肉・魚・卵のオメガ3・オメガ6量

肉魚卵

ふだんの食事の主な脂質源は肉・魚・卵です。肉・魚・卵も食品成分データベースから有名食材を100gあたりオメガ6量が低い順に表にしました。

食材名オメガ3(g)オメガ6(g)
タラ0.250.02
かつお節0.70.1
サーモン(天然)0.920.11
イワシ水煮缶2.920.24
マグロ1.870.27
サバ水煮缶2.730.3
サンマ5.590.55
とり胸肉0.110.92
牛バラ肉0.081.2
たまご0.111.32
サーモン(養殖)1.942.44
豚バラ肉0.183.32
ツナ缶1.410.76

肉・魚・卵のオメガ3・6表からわかるのは

  • サバやイワシ、サンマなどの青魚はオメガ3・6比率とオメガ3量ともに優秀
  • スーパーでよく売っている養殖サーモンはオメガ3よりオメガ6の方が多い
  • ツナ缶は不健康食品

ということです。

りゅう師
ツナ缶のオメガ6量が多いのは、風味を豊かにするために植物油を加えているからじゃ

ノンオイルのツナ缶もありますが、コンビニおにぎりやサンドイッチで使われるのはだいたい植物油漬ツナ缶です。

値段と調理の手間を考えると、サバ・イワシを水だけで煮て密閉し、劣化をおさえてくれる水煮缶が健康的にベスト。ぼくは毎日1缶ずつ交互に以下のサバ缶イワシ缶を食べています。

まとめ買いをした方がお得なので、ぼくは↑の24缶セットをいつも買います。もちろんもっと少ない単位での購入も可能です(少し割高になりますが)。

上記のサバ缶・イワシ缶がおすすめな理由は以下の記事で解説しています。

(後日公開予定)

魚を食べすぎると水銀の健康被害がやばいんじゃない?という人には以下の記事が参考になります。

» 魚の水銀って大丈夫?科学的に徹底解説!身近な魚介水銀量ランキング付

加工食品を減らして青魚を食べよう

今回の内容をまとめます。

健康的な脂質の正しい知識
  • オメガ3・オメガ6はどちらも人体に必要な必須脂肪酸
  • オメガ3とオメガ6は炎症・血液・血管で正反対にはたらくので、バランスよくとるのが重要
  • オメガ3とオメガ6摂取比率の目安は1:5、理想は1:2
  • 加工食品は大量のオメガ6を含むため、食べるとオメガ6過剰になる
  • オメガ6が少ないおすすめ調理油はココナッツオイル、バター、牛脂、オリーブオイル
  • おすすめのオメガ3源はサバやイワシ、サンマなどの青魚

ぼくもたまにお菓子や惣菜の唐揚げを食べたくなります。そんな時はいったん原材料をチェック。

するとほぼ100%植物油脂、マーガリン、ショートニングのいずれかが書いてあります。食べる気が失せますね(笑)

加工食品を食べたくなったらまず原材料を確認!健康に良い脂質の知識を身につけたあなたなら、これを習慣づけるだけで加工食品を食べる量をかなり減らせます。

くわえて青魚を積極的に食べれば、炎症をおさえて健康長寿間違いなしです。

魚の具体的な健康効果は以下の記事で解説しています。魚を食べるモチベーションが爆上がりしますよ。

» 魚の7つの健康効果!水銀問題や魚油サプリの有効性についても解説

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健康的な脂質のとりかた

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