オメガ3サプリに健康効果なし？サプリではなく魚を食べるべき3つの理由

魚のオメガ3が健康に良いと耳にして、サプリを使っている人は多くいます。でもオメガ3サプリの健康効果は、研究で実証されていません。

今回はオメガ3をサプリではなく魚からとるべき3つの理由を、研究データをもとに解説します。

この記事でオメガ3サプリにはお金を払う価値がないとわかり、健康のために魚を食べようと思うはずです。

オメガ3をサプリではなく魚でとるべき3つの理由

オメガ3をサプリではなく魚でとるべき3つの理由は以下です。

1から順に解説します。

研究ではオメガ3サプリに明確な健康効果なし

2014年のメタ分析(※1)では過去14件の研究を調べ、オメガ3サプリの有効性を調査しました。

結果、オメガ3サプリをとっても

• 全死亡
• 心臓病
• 心筋梗塞
• 心不全
• 脳卒中
• 全心血管疾患(上記のような心臓の血管の病気)

のリスクに何も関連性がないと判明しています。

また、2018年の「参加者500人以上」「期間10年以上」の研究10件を対象にしたメタ分析(※2)でも、オメガ3サプリは心血管疾患に有意な効果がありませんでした。

今回紹介した2つ以外にも、オメガ3サプリの効果を調べた論文はあります。しかし研究方法の信頼性が高く、明確な健康メリットを示した論文はありません。

ほとんどのオメガ3サプリは低品質でむしろ有害

ほとんどのオメガ3サプリが低品質な理由は2つあります。

ここではアメリカの売れ筋トップ3のオメガ3サプリの品質を調査した、2017年の研究(※3)を紹介します。

オメガ3以外のよけいな脂質を多く含む

↑はアメリカ売れ筋トップ3のオメガ3サプリが含む脂質の割合。3製品ともオメガ3(EPA・DHA)以外の脂質を多く含んでいます。

オメガ3以外の脂質は、ふだんの食事で肉や乳製品、加工食品などから多くとっています。

さらにサプリでもとると、オメガ6のとりすぎによる炎症(老化の原因)などの健康被害を起こしかねません。

酸化している

こちらはアメリカ売れ筋トップ3のオメガ3サプリの酸化レベル。赤い棒グラフは医療用オメガ3サプリの酸化レベルです。

そして点線は国際的に定められたオメガ3酸化レベルの基準値。アメリカ売れ筋3製品とも、酸化レベル基準値を大幅に超えています。

先行研究でも、オメガ3サプリの質の低さを示したデータ多数

今回紹介した2017年の研究(※3)では、オメガ3サプリの低品質さを示す先行研究が多数あるとも指摘しています。

魚はオメガ3以外にも、さまざまな栄養を含む

魚の健康効果は、オメガ3(DHA・EPA)以外のさまざまな栄養も関係しています。具体的には以下のような栄養素を魚は含んでいます。

栄養	効果(代表的なもの)
DHA	脳細胞のもとになり、記憶・学習能力UP
EPA	悪玉コレステロール・脂肪を減らす
タンパク質	筋肉や骨、皮膚、臓器など、人体のほとんどの部位の材料
タウリン	疲れをとり、血管をきれいにし、目が良くなる
ビタミンA	皮膚や粘膜を健康に保つ。視力低下を防ぐ
ビタミンB12	免疫機能の維持、赤血球をつくる
ビタミンD	骨をつくるミネラル(カルシウムなど)の吸収を助ける
ビタミンE	老化をおさえる抗酸化効果、悪玉コレステロール減少、血圧低下
カルシウム	じょうぶな骨をつくる
鉄	赤血球の材料
亜鉛	抗酸化効果、免疫力UP、髪や肌をきれいにする
セレン	抗酸化効果、水銀などの有害物質無毒化

オメガ3サプリではなく魚を食べよう

今回の内容をまとめます。

魚は多くの研究でいろいろな健康効果が実証されています。ぜひオメガ3サプリではなく、魚を日常的に食べてください。

魚の具体的な健康効果は、以下の記事で解説しています。魚を食べたくなること間違いなしです！

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